もの忘れと認知症
「もの忘れ」は誰にでも起こりうる現象で、それ自体は病気ではありません。老化現象のひとつで、40代から実感される方もおられます。
もの忘れと似た現象が初期症状として現れるのが「認知症」です。有名なアルツハイマー型認知症のほか、レビー小体型認知症、血管性認知症などがあり、これらは早期に診断・治療することで進行を遅らせたり、症状の程度を抑えることができます。
認知症かも?チェックリスト
下記のような状態は自分自身では気が付かないこともあります。ご家族や親しいご友人に思い当たるところがないか、お互いにチェックしてみましょう。
- 何回も同じことを言ったり訊いたりする
- 物を置いた場所・しまった場所を忘れる
- 言われたことを聞いていないと言い張る
- 時間や場所がわからない
- 約束や予定の時間を間違える
- 慣れた場所で迷子になる
- 意欲がない
- 外出や他人とのつき合いが億劫
- 一日中テレビばかり見ている
- 趣味への関心が無くなった、しなくなった
- 口数が減りぼーっとしていることが多い
- 性格が変わった、怒りっぽくなった
- 些細なことですぐに怒るようになった
- 自分の失敗を他人のせいにする
- 同じ物を何回も買ってくる
- 料理の味が濃くなってきた
- 新しく購入した家電などの使い方を覚えられない
- 時間帯によってぼーっとしたりシャキッとしたりする
- 他人を疑うことが多い
- 衣服の選択に戸惑う、手助けを求める
- 持ち物や約束事を何回も確認する
- 実際にはいない人や動物が見えたりする
もの忘れがひどくなってきたと感じたら
チェックリストに多く当てはまることがあり、ご自身やご家族の症状が気になるようでしたら検査をおすすめします。早期診断によってその後の生活のしやすさが変わることが多くあります。
脳の形を見る「MRI検査」や、脳の働きを見る「SPECT(スペクト)検査」などがあります。