高齢女性に多いむずむず脚(むずむず足)症候群
主に夜間、特に横になったときに、足からふくらはぎの辺りに違和感を感じることはありませんか?
- むずむず、じりじり落ち着かない感じがする
- 皮膚の奥でピリピリと痺れるような感覚がある
- 足を動かしたりマッサージすると落ち着くが、再発する
このように、うまく言葉にはしづらいけれどイヤな感覚が脚にある…いわゆる「むずむず脚(レストレスレッグス)症候群」かもしれません。重度になると夜だけではなく、昼間デスクワークをしているときなど座っていても感じるようになります。
就寝しようとしてもむずむず脚のせいでなかなか寝付けず、当院の睡眠外来を訪れる患者さまもいらっしゃいます。
むずむず脚の原因
むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)になる原因はいまだはっきりとはわかっていませんが、脳の神経伝達物質ドパミンが関係しているという説があります。また、以下のような方に多い傾向があるようです。
- 家族にも同様の症状がある(遺伝)
- 鉄欠乏性貧血
- 妊娠中の方
- 抗うつ剤を使用中の方
- 過労・睡眠不足
- アルコールやカフェインを日常的に多く摂る方
- 喫煙習慣がある方
特に、飲酒・喫煙・カフェインは症状を強くしてしまうことがあります。
むずむず脚の治療
症状によって、むずむず脚の不快感を抑える治療薬と、生活習慣改善を並行して行います。軽度な場合は上記のような飲酒・喫煙・カフェインを控えたり、身体をしっかり休めることで改善に向かう場合があります。
症状が強い場合は、患者さまの健康状態に合わせて適切な薬剤を選択します。また、不眠が続き身体の疲れが取れない場合は睡眠剤を併用する場合もあります。
当院でも開院以来、むずむず脚症候群の治療希望の患者さまが多く訪ねていらっしゃいます。いずれも5年、10年と長くお悩みだった患者さまですが、治療により改善したと喜ばれています。上記のような症状でお悩みの方はぜひ一度ご来院ください。